あの頃のキミへ。

先週、青春時代の敬愛してた漫画家さん
の原画展&トークショーに行った。
1作品しか読んでいないのだが、
高校から大学に掛けての私には、
ものすごい影響を与えてくれたもの
のひとつだ。


あれから約30年。
最も荒んでいた時期でもあり、
実は記憶がおぼろなのだ。


あの漫画を書いていた頃の時代背景
や裏話など思った以上に盛り上がった。
音楽業界の話だったので、あの頃の
音楽の話なども出て、すごく懐かしく
楽しいひと時だった。


終わってから、原画を観ていた時に
突然、気持ちがグワーっと揺れ出した。
忘れていたいろんな想い、色やニオイが
溢れてきたのだ。
それも、ちっとも具体的じゃなくって
胸の奥が痛くなるカンジ。
びっくり。
涙がぐっと込み上げてきた。


その後、先生にサインをもらう時は
号泣して何も言えなくなった。

尾崎が好きだったこと、どんなに
先生の漫画が好きだったかを
やっとの想いで伝えると
「ありがとう」とギュッともう一度
握手してくれた。


心はささくれて、忘れてしまいたい
ような、ツライ日々だったけれど、
その中でも、漫画や音楽に支えられて
一生懸命生きていた自分が愛おしく
思い、30年後に先生に会えたこと
を伝えたくなった。