バブルはやはり泡と消え

先日ね、読んだ本がどうもしっくり来なくてね。

アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

同僚から、面白かったし、あの時代を知っていると
思うから解読して！と言われて読んだのですが・・・
なんか週刊誌の長編記事を読んだような読後感。

バブル時代に小悪魔と呼ばれた実在の女性について
書かれた本なんですけどはっきり言っていまひとつ
面白くない。
地上げの帝王の愛人だったことにしても、
有名女優の夫から妻の座を奪ったことにしても
小説を超えるようなすごいネタなんですが
なんか中途半端なカンジが全体から漂っててね。
林さんってもうちょっと面白くなかったっけ？
このネタは面白い！と思って飛びついたが取材して
みたら当のご本人がそれほど面白い人物ではなかったのか！？

個人的に主人公の女友達のカレシとして登場する尾崎の
書かれ方にひどく不満を持つ。
そこから引っかかってしまったのかもしれない。
彼は亡くなる前から売れてましたよ。
その辺の取材まできちんとして欲しかったな。

現実に起こったあのイカれた時代については
過ぎていったものだけに個々の想い出も脚色されてしまって
記憶が違うのかもしれません。
それからスキャンダルの裏側は意外にそれほどドラマティックでは
ないのかも。