ステキな魔女になるために


まとわりつくような暑さ。
何年も前に訪れた台湾や香港のアジアの暑さを思い出す。
夜になっても街は熱帯。
「はて?ここはどこだろう?」と思ってしまう。


祝日や早退をしたためか、毎日残業。
休んだら休んだ分だけ自分に返る(苦笑)。
ただ、淡々と真剣にできることをやる。
それだけだ。


今日は映画を観にいった。
いいかげん疲れたので帰ろうかとも思ったが、
招待券の期限が今月中で「今日を逃したらきっと使わないな」と
思い直し足を運ぶ。


かなり前に読んだ『西の魔女が死んだ』。
「そうなんだよ。こういう言葉が聞きたかったんだよ」と
強烈にシビれた。とってもとっても好きな本。
けれどストーリーをほとんど覚えていない。
ただ好きだということしか覚えていない。
そういうもんでしょうかね?
それが映画化されたものを観に行った。


美しいステキな映画だった。
景色も演じている人も流れている時間も美しかった。
特におばあちゃん役のサチ・パーカーさんは素晴らしかった。


いろんなことを感じた。
日々の何でもないことの大切さを。
自分が少女から大人になっても長いこと、白か黒しか
持っていなくて、正義を振りかざし、理屈をこねくり回して
他人に小さなナイフを向けて責めていたこと。
他人を責めていながらその実、一番傷ついていたのが自分で、
他人や世の中のいろんなことが許せない自分が苦しかったことを
思い出した。
そんな私を許してくれた周りの愛をしみじみ感じて
涙がどんどんあふれてきた。


今月観た映画は偶然二本とも山や森の映画だった。
私もどこか涼しい田舎で魔女修行をしたいなぁ。